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仕組みとメリットをエンジニアが解説!

クラウド導入前に読む!
仕組みとメリットをエンジニアが解説!

今回は、アヴァクシアアジアのエンジニアがクラウドの基本的な仕組みと登場の背景、導入によるメリットについてご紹介します。クラウドを初めて学ぶ方や、今後の導入を検討される方にも役立つ内容です。

1. クラウドとは?

クラウド(クラウドサービス、クラウドコンピューティング)とは、クラウドサービスプラットフォームからインターネット経由でコンピューティング、データベース、ストレージ、アプリケーションをはじめとした、さまざまなITリソースをオンデマンドで利用することができるサービスの総称です。
(引用:https://aws.amazon.com/jp/cloud/

2. クラウドが登場する前

クラウドが登場する前は、業務に必要なアプリケーションを動かすために、自社でコンピュータシステムを購入し、これらのコンピュータシステムは組織の施設内に設置され、専門家チームが管理していました。多くの場合、主要なアプリケーションごとに複数のコンピュータシステムやサーバーが存在していました。

しかし、実際には常にフル稼働しているものはごくわずかしかなかったため、 多くのリソースが無駄になっていたのです。

3. 仮想化

サーバーハードウェアの新しい使い方として1960年代に「仮想化」の概念が誕生しました。1台のサーバーで複数のサーバーのオペレーティングシステムやアプリケーションを同時に動かすことができます。仮想化によって、複数の業務を少ないサーバーに集約できるため、サーバーの利用率が向上し、コスト削減にもつながります。この仮想化技術が世の中に広く普及したのは、1990年代後半から2000年代初期にかけてのことです。

4. クラウドの登場

データセンター内のサーバーは1つアプリケーションや仮想マシンを動かすものではなく、複数のサーバーやストレージを共有し、CPU、メモリ、ストレージなどのリソースをオンデマンドで貸し出し始めました。

これにより、顧客は自社のハードウェアではなく、サービスプロバイダーのインフラ上で仮想化アプリケーションを動かせるようになりました。こうして「クラウド」が誕生し、2006年以降クラウドサービスが普及しはじめました。

5. クラウドを使うメリット

以下はAWSが提唱するクラウドを導入するメリットです。

・固定の償却コストが変動コストに

従来は事前にデータセンターやサーバーに多額の投資を行う必要がありましたが、クラウドサービスを利用することで、リソースを使用したときに使用した分だけ支払うことができます。

・スケールによる大きなコストメリット

クラウドサービスを利用することで、自社環境よりも低い変動コストを実現することができます。なぜなら、数十万単位の多くのユーザーがクラウドサービスを使用するため、AWSなどのクラウドベンダーは、規模の経済を活かして、従量課金制の料金を低く提供できるからです。

・キャパシティ予測が不要に

必要に応じてリソースの増減を行うことができるので、最大のインフラ容量を予測する必要がなくなります。アプリケーションの導入に先立ってキャパシティを決めてしまうと、高額で無駄なリソースの発生や機能が制限される可能性があります。クラウドなら、必要に応じてアクセスしリソースの調整やスケールアップ、スケールダウンの実行をわずか数分で行うことができるため、そのような問題が発生する心配がありません。

・速度と迅速性の向上

クラウド環境では、新しいITリソースを簡単に利用できます。従来は新しいITリソースの導入に数週間単位の時間を要していましたが、クラウドなら、分単位の短い時間を要するだけで開発者が新しいITリソースを利用することが可能になります。結果として、検証や開発にかかるコストと時間が大幅に減るため、組織の俊敏性も大幅に向上します。

・データセンターの運用保守投資が不要

インフラではなく、ビジネスを差別化するプロジェクトに集中できます。クラウドを利用することで、サーバーの設置、連携、起動といった重労働が不要になり、お客様に直結した業務に専念することが可能になります。

・わずか数分で世界中にデプロイが可能

わずか数回クリックするだけで世界中の複数のリージョンにアプリケーションを容易に展開できます。シンプルな操作と最小限のコストで、レイテンシーを抑え、より良い顧客体験を提供できます。

お客様の声をしっかりと聴きながら、アヴァクシアではクラウドの拡張性とスピードを活かしつつ、オンプレミスからの移行や最適なサービスの選定、導入から保守まで手厚くサポートします。プロジェクトを必ず成功させますので、クラウドでお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

次回は、アヴァクシアのエンジニアが携わったAWSプロジェクトのご紹介をします。現場での課題や工夫など、より実践的な観点からクラウド活用のリアルをお伝えします。

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